テクスク

復習

二時限目

音を変化させる

 

1 時限目でやった3 つの要素。その中で「アンプ(VCA)=音の大きさ」と言いました。
実はその音の大きさが一定ではないことを体感・分解することが出来るものがあります。シンセサイザーのキモ!「音の時間的変化与える」ところ、佐藤すみれさんも大興奮の「ADSR」と言えばこれです!

「エンベロープ ジェネレーター(EG)」
エンベロープとは「封筒」「封状」と言う意味です。音をしっかり作り封をする部分になります。

Attack(アタック)time
「音の立ち上がりはじめの時間」をコントロールします。鍵盤(スイッチ)を叩いた瞬間に出る音の時間をここで設定します。佐藤すみれさんが「歌の出だし」と言いました。まさにその部分になります。
早くすればすぐに立ち上がるし、遅くすればだんだん大きくなるフェードインするみたいな感覚になります。
Decay(ディケイ)time
音を弾いてから減衰していく時間をコントロールします。鍵盤を押している間の音量と時間を設定します。
Sustain(サスティーン)level
音を持続する音量をコントロールします。すみれさんも言っていたサスティーンペダルが有名ですね。サスティーンだけ音量のコントロールになります。鍵盤を押している間だけ一定の音量を保たせます。
Release(リリース)time
鍵盤を離した後の音の消え方の減衰時間をコントロールします。つまり音の余韻を残します。

実際図にするとこんな感じになります。

エンベロープをアンプに接続した場合、

  1. 鍵盤を押してから時間をかけて最高音に達し(アタックタイム)
  2. そこからやや小さい音量まで時間をかけて下がり(ディケイタイム)
  3. その後、鍵盤を押している間はその一定音量を維持し(サスティーンレベル)
  4. 鍵盤を離してから、時間をかけて音量が0 になる(リリースタイム)

となります。
どのような音を作りたいかによってこのように設定していきます。
一例ですので、いろいろ試してみてくださいね。


オルガン ピアノ ストリングス
オルガン ピアノ ストリングス
オルガンのような音 ピアノのような音 ストリングスのような音
鍵盤を押すとすぐに最大音量になり、離すとすぐにゼロ(音が消える)設定 鍵盤押していても、音がゼロになるまで徐々に消えていく(サスティン = 0)設定 アタックとリリースをやや長めに設定すると音の出だしと消え方がふわっとする

ちょっとした小話ですが。
エンベロープをフィルターにつなげた場合は、音の明るさの時間的変化を設定することが出来て、オシレーターにつなげれば音の高さを変えることが出来ます!
これは三時限目で説明します。

エフェクト
カラオケで「エコー」があるんだけど、実はエフェクトのひとつなんです。
ここでは授業でやったエフェクトについて触れていきましょう。

エコー(echo)
「山びこ」。「ヤッホー!」と山に「反射して返ってくる」音を言います。
ディレイ(delay)
「遅れる・遅らせる」と言う意味です。
つまり「遅れてくる音」なので、例えば大きいコンサート会場で後方からの手拍子や反応が遅れて聞こえてくるので「ディレイ」なんですね。
リバーブ(reverb)
歌でよく使うのが「リバーブ」。これは「残響」を意味します。
お風呂で歌うと凄く気持ち良いひと思うのはこの「リバーブ」の効果です。
大きなホールでステージ上の方が「みんなー、盛り上がってるー?」なんて言った時にちょっと残る音があるよね、まさにそれ!

ちなみに、エフェクトがかかってない声や音を「ドライな声、ドライな音」って言います。

二時限目の復習はここまでです!
覚えることたくさんありましたね。忘れそうになったらここでしっかり復習しましょう。