テクスク

復習

一時限目

覚えておきたい「3つの要素」

 

シンセサイザーで音を作る上で覚えておきたい「3 つの要素」があります。
それは、

「オシレーター(VCO)」「フィルター(VCF)」「アンプ(VCA)」

…もしかしたら、フィルターとアンプは聞いたことがあるかもしれません。
フィルターならコーヒーをドリップする時のフィルター、アンプならヘッドホンアンプとか、マイクプリ アンプなどが知られていますね。しかし「オシレーター」とは初耳の人が多いのではないでしょうか。

ここでは、この3 つの要素について、改めて説明いたします。

オシレーター(VCO)
VCO の正式名称は「Voltage Controllerd Oscliator」と言います。
例えて言うなら「声を出すための声帯」、つまり「音の発振機」です。
音程を変えることも出来ます(後の授業でやります)。
ここで使う波形は「サイン波」「ノコギリ波」「三角波」「パルス(矩形)波」「ノイズ」があります。
サイン波 ノコギリ波 三角波
サイン波 ノコギリ波
周波数成分を1つしか持たない波形。
音叉や時報の音。
ノコギリの形に似ている。弦や金管の音に近い。 波形が三角状になる。サイン波に近く、オカリナのような音。
パルス(矩形)波 ノイズ
パルス(矩形)波 ノイズ
三角波よりも高周波を含んだ音。クラリネットなどの木管楽器の音に似ている。 周期的な動きが無く、音程を持たない音。ホワイトノイズとピンクノイズが代表的。
フィルター(VCF)
VCF の正式名称は「Voltage Controllerd Filter」と言います。
その名の通り「音をろ過」する役割を果たします。必要の無い周波数(音の領域)を調整して自分の出したい音を出せるようにします。
つまり、「音の明るさを調整する役割」を果たしています。
代表的なものには「ローパス(低周波域・低い音を残す)」「ハイパス(高周波域・高い音を残す)」があります。
Resonance(レゾナンス)
直訳で「共鳴」と言います。フィルターの設定のひとつです。取り除いた音の付近を共振させる働きがあり、更に音色を変化させることが出来る機能を果たします。
アンプ(VCA)
VCA の正式名称は「Voltage Controlled Amplifier」と言います。
「作った音を増幅させる、音量を調節する」役割を果たします。シンセサイザーは音を合成
して音を出す楽器なので、このアンプがないと音が出ません。

1 時限目の復習はここまでとなります。
この3 つの要素はしっかり覚えておきましょうね。