テクスク

復習

四時限目

フィルターとエフェクト

3 時限目まで一通りのことをやり、音が作れるようになりました。皆さんいかがですか?
今回はより一歩進んだ4 時限目の復習をしていきましょう。


フィルターのカットオフとレゾナンス

フィルターには「カットオフ」と「レゾナンス」があります。レゾナンスについては1 時限目で少し触れましたね。この部分について、すこし深く突っ込んでいきましょう。

「カットオフ(CUTOFF)」では「通過する周波数を決め、音の明るさや太さを設定」します。カットオフはそれぞれ「どの周波数を通すか」を決める事ができ、音の明るさや太さをより細かく設定する事ができるのです。

ではカットオフをする事により、それぞれどのように作用するのでしょうか。GAIA の場合で説明しましょう。

ローパスフィルター(LPF)の場合
中心より右に回した場合は音が明るくなり、左に回した場合は音が暗く(丸く)なります。
ハイパスフィルター(HPF)の場合
中心より右に回した場合は音が細く(軽く)なり、左へまわすと音が太く(重く)なります。

フィルターのカットオフとレゾナンスでは、「カットする周波数周辺を強調(共振)させる」働きがあります。この設定を大きくすると、より強調の度合いも大きくなり、シンセサイザーらしい独特の音に変化します。
レゾナンスの効果を高めたいときは、カットオフの設定を小さめにすると良いようです。


エフェクト

エフェクト(EFFECT)とは、「音に迫力や広がり、余韻など様々に音を加工・演出させる効果を与える事」ができます。 2 時限目では「エコー」「ディレイ」「リバーブ」について触れましたが、他にも種類があるのでその一部をご紹介しましょう。

ディストーション
ギターではおなじみ「音に歪みを持たせる」効果があります。井上ヨシマサさんが「キタナイ!」とおっしゃってましたが(笑)、ロック系のオルガンではこのディストーションをかけることがよくあるんですよ。
GAIA ではこの系統として「ディストーション(DIST)」のほかに「ファズ(FUZZ)」「ビットクラッシュ(BIT CRASH)」があります。
フランジャー
ダイレクトな音にうねりを与えることが出来ます。ジェット機の上昇・下降のような効果を与える事ができます。
フェイザー
ダイレクトな音に位相(距離や角度)がずれた音を加える事によって、回転しているような感じを与える事ができます。
パンディングディレイ
ディレイの効果を持たせながら、音を左右で鳴らします(パンディング)。左右で鳴らすのでステレオ出力専用のエフェクトになります。

4 時限目はここまでになります!
少し難しいお話になってしまいましたが、百聞は一見にしかず、是非実際の音を聴いてみてくださいね。